がんの病期についての知識

病期・ステージを決定するファクターは、がんの種類によって違います。

2018年01月11日 18時25分


がんの病期・ステージが決まるのはどういった要素があるのでしょうか?
がんの病気の経過に強い影響がある客観的な指標を組み合わせて決まります。
例えばがんの特徴を示すものです。
癌細胞の場所や大きさや広がりなど病理検査や病理診断でわかる癌細胞やがん組織の性質です。
 
病理検査とか病理診断とはどういったことかを説明しておきましょう。
病変の一部の組織を切り出したり、体の部分から採取した細胞を顕微鏡で観察します。
悪性腫瘍かどうかなど組織や細胞の性質を詳しく調べる検査のことです。
病理検査によって判断される診断を「病理診断」といいます。
これらは専門の病理医によってされることになっています。
 
がんのステージ・病期はがんの種類によって違います。同じがんでも、さらに細分化されています。
治療の前と後では判定方法が異なることもあります。
国によっても違う方法を採用しています。治療経過や治療目的によっても変わるのです。
 
  • 病理分類・ステージ分類の実例:TMN分類の場合
 
分類されているのは0からIV期の五段階に分けられます。TMN分類は国際対がん連合の分類です。
病期・ステージは次の3つの要素の組み合わせで決まります。
 
  1. T因子:がん細胞がどの程度の大きさになっているかどうか?
  2. N因子:がん細胞が周囲のリンパ節に転移しているかどうか?
  3. M因子:がん細胞が別の臓器に転移しているかどうか?
 
この3つの因子によって病期・ステージを大きくO期からIV期の5つに分類します。
0期に近ければ近いほど、がん細胞が小さくとどまっている初期の症状です。
IV期に近くなるとがんが広がってきて進行がんになっていることを意味します。
 
患者さまのがんの種類によりますが、TMN分類をベースにしてさらに詳細に分類することもあります。
患者さまの年齢や体調などの因子を追加することもあります。
がん細胞の遺伝子の特性や腫瘍マーカーによって分類をするケースもあります。
 
がん患者さまは必ずしも細かいところまで知っておく必要はありません。
ですが検査の結果や目的が治療の方針とどのように関係しているのかを理解しておけば
医師からの説明を理解しやすくなります。